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あなかしこ

義父母の七回忌が無事に終わった。
あっという間に六年が経った。。まだ幼かった息子は4才で二つのお葬式を経験した。
人が死ぬという事・・少しはわかっているかなって思うと<ボクは嘘をついてないよ、嘘だったら殺してもいいよ・・>ってびっくりするような事を言ったりする。テレビや事件の影響から逃げる事はできない昨今ではある。親戚の家へ行けば、まっすぐに仏間へ行き手を合わせる子供でもある。
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今回の法要は菩提寺で20人近くが集まった。三部経が終わり、お寺さんからのお話で、まるで<あなたは細木先生??って思えるような、テレビで見聞きした事をお話された。
本尊がある場所が内陣、私たちが座っている畳の間が外陣と言われ、柔道などで使われる<道場>と同じ意味の場所だそうだ。ここに座って<家内安全>や<合格祈願>などはとんでもない事でお願いをする場所ではないとの事。今ある自分を見つめ、こうなりましたと報告する場らしい。。お墓参りがそうだという事を細木先生もテレビで語っていた。
一ヶ月違いで亡くなった義父母・・仲の良い夫婦であった。やっと巡り合えた<孫>とはほんの少ししか一緒に過ごす事はできなかった。義父母は同じ病院の同じ病室に仲良く入院していた。その頃、主人は横浜で単身赴任であり、保育園と仕事場との往復で毎日が今よりもっとバタバタしていた。が、今になればたいした事でもなかったなぁって思えるのはこの義父母の優しさだったと思える。
義母は<胃がん>の末期で手術したが余命半年と言われたものの<この子と遊ぶから・・まだまだ。。>と言いながらベッドで息子の頭を撫でていた。医師の診断の倍近くを生きてくれた。
義父は<動脈瘤>であった。いつ破裂してもおかしくない状態で手術は体力の限界で諦めた。義母が亡くなっても同じ病室で入院生活を続け、お寺さんが来られる時だけ外泊をし、嫁と孫との三人の生活が1ヶ月続き、まだ・・その先も続くはずだったが。。急に血圧が落ちた。病院からの連絡で動脈瘤の破裂に伴う血圧の低下。<お義母さんが迎えに来た?>って話しかけると<いいやぁ、ワシが追いかけて行く。。>ってニッコリ笑った義父。義父母共に最後を家族で看取る事ができた。主人の飛行機を待つように、私の到着を待つように。。静かに時は流れた。

 あれから色んな事があった。。
 これからも色んな事が起きる。。

二ヶ月続けてのお葬式で棺の上に花を置いた息子も10歳になり、法事の意味も少しずつわかってきた。死ぬ間際に義父に<五十回忌>を頼まれた息子・・<うん、わかったよ!>って、あの時の光景が目に浮かぶ。

あなかしこ、あなかしこ
by k-takax2 | 2005-09-25 19:48 | 家族・日常・友人

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by taka